楝色のゆめにっき、

こちらは記録した夢をぽろぽろとこぼしていきます。自分の環境を小話も落としていきます。

こばなし。(7)𓁟

こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
今回の楝のこばなし

 

 

薬物大量摂取をした自分。

これで安心して寝れる、と期待して布団に入りました。

悪夢の始まりでした。

 

薬を飲んで数十分。

なかなか寝付けないことに少しの疑問がだんだんと大きな不安に変わっていきました。

薬を摂取する前よりも大きな不安の波にのまれました。

そして、暗い室内の中で大きな塊が自分を笑うのです。

近づいて怯えさせて楽しんでいます。

幻覚の始まりでした。

上司の言葉が頭の中で響きます。

カーテンの隙間から化け物が自分に襲い掛かります。

ベッドの上から動けませんでした。

怖くて布団を頭からつま先までかぶせて蹲りながら泣いていました。 

ずっと謝っていました。

何に対してかはわかりません。

ただ謝らなくちゃいけない、と強く思いました。

許してくれる人はいません。

 

何時間そうしていたかわかりませんが気づいたら両親と姉が部屋の中にいて自分の体を伸ばそうとしていました。

大声で泣き叫んでいたそうです。

気づけば喉は枯れていました。

落着きはしたものの、自分は終始「怖い」「許してもらえない」とつぶやいていました。

怪物や上司は消えて、頭の中では酩酊状態でした。

時計を見れば深夜3時。家族に申し訳なく思いました。

両親は24時間受け付けている薬物相談のところに連絡をしていました。

自分はその間,頭痛に悩まされながらトイレで透明な体液をずっと吐いていました。

 

なんとかすべて落ち着きを取り戻し、気づけばいつのまにか寝ていたのか朝でした。

頭痛が消えないうえ、食事はとれませんでした。

父は会社に行き、母と共にいました。

自分は「自分が情けない。あいつのせいだ。」と話すと母はそっと自分の背中を抱きしめ「私も許せない。私の子をこんなにして。」と共に泣いてくれました。2人でしばらく泣いていました。

 

そのあとは母に車で送ってもらい、予約時間にクリニックに行き、昨晩おこったことを話しました。母も同席していました。

先生は「まず体中の薬の成分を抜かないといけない。今の状態で処方箋は出せないから違う病院で胃洗浄をしてもらってくれ。」と言われました。

それと一緒に血液検査とバウムテストを行うことになりました。

最近はすごいですね。血液で鬱状態かわかるそうです。

次週の予約をしてその日は帰りました。

 

次の日、近くの病院で胃洗浄の外来診察をお願いしました。

血液を採取され、結果からは体からは抜けていると診断されました。

家に帰宅し、自室にて暫く「これからどうなってしまうのだろう…」とベッドに腰かけて考えていました。すると携帯が鳴りました。

会社からです。

見た途端、寒くもないのに体ががたがたと震え、熱くもないのに体中がじんわりと汗をかいていました。出れませんでした。数コールしたあと、着信音は鳴りやみました。

 

上司の言葉や怖さから1階に降りました。両親の姿を見た途端ぼろぼろ涙が出ました。

両親は「どうしたどうした」と聞いてくれました。

会社から電話が来て怖かったことを話すと「もう出なくていい」と言ってくれました。

安堵するのもつかの間、次は家の電話が鳴りました。

なんとなく会社からなんだと察しました。

父も察してくれたのか受話器を取ってくれました。

淡々と父が答えていました。書類のことでしょうか。

最後、話が終わると父は「あの、うちの子そちらのせいでおかしくなっちゃったんですけど」と言いました。

謝りたくなりました。情けなかったです。自分で選んだ会社、自分で決めた選択。

人に尻を拭いてもらっている人間。

23歳、年齢と身体が相応じゃない。23年間何をしてきたんでしょう。

 

それから自分は電話やインターホンというものをとれなくなりました。