✦④ゆめ
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
今回の楝のゆめは
ははの夢です。
白い空間の中にいた。
遠くで母と姉がいた。
高校生くらいの姉が母に抱きついている。
姉は年齢に限らず母に抱きついたり手を繋ぐ癖を持っている。
自分はそれが気持ち悪かった。見たくなかった。羨ましかった。
しかしその時はそんな気持ちは一切なかった。
自分は母達のもとへ走った。
母は穏やかに微笑んでいる。
姉は無邪気に笑っている。
何も言えない。
足が動かない。
頭が回らない。
もう手が届かないはずなのに。
自分はただ一言
「帰ってきて」
としか言えなかった。
精一杯声に出した言葉だった。
母は悲しそうな、嬉しそうな、困ったような、眉を下げて「できない」と言った。
目が覚めた。