楝色のゆめにっき、

こちらは記録した夢をぽろぽろとこぼしていきます。自分の環境を小話も落としていきます。

✦⑤ゆめ

こんにちは。

こんばんは。

おはようございます。

今回の楝のゆめ



恋人が「NIKEの靴が欲しい」と言った。
品番も指定されていて「そうだ、送らなくちゃ。」と考えていた。

昭和時代にある、木造建築の学校の教室。
窓の外は入道雲がいる晴れた空。
自分は古い木材の席に座っていた。
机の上には何もない。
膝の上で軽く握ったこぶしを置いている。
何時間たったかわからないけど。
外は夕方、夏の終わりか風が涼しい。
赤い夕陽の光に照らされた自分。
窓際の席だ。


いつの間にか自分の席の隣におばさんが座っていた。
おばさんは白いフワフワの髪でピンクのカーディガンを羽織っている。
自分に微笑んでくれる。
おばさんは自分にNIKEの靴を上げる、と言った。
自分は嬉しくて「いいんですか?おいくらで譲っていただけますか?」と答える。
おばさんは「お金なんていらないわよ」と言った。
自分は喜んで、おばさんと談笑した。
何を話したかわからない。


瞬きをして目を開ける。
初夏の木漏れ日の中。
寝ていたみたいだ。
木々から光がチラチラと降ってきた。
なんだ、夢だったのか。
介護者のお姉さんが別の車いすを押している。
ここは、老人ホーム。
自分は車いすに乗って、NIKEの靴を膝の上にそっと乗せて手で包んでいた。
死んだ恋人を思い出して涙が一粒こぼれた。







目が覚めた。

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くつゆめ