楝色のゆめにっき、

こちらは記録した夢をぽろぽろとこぼしていきます。自分の環境を小話も落としていきます。

こばなし。(5)𓁟

こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
今回の楝のこばなし

 

 

 

都内某所の心療内科クリニックへ行くことになった自分。

 自分の人生とは無縁だと思っていました。

駅からは5分ほどのビルの中にありました。

予約はしていたものの、朝早くでも人は20人ほどいたかと思います。

待合室のソファにはぬいぐるみがいくつか置いてありました。

診察室は5つ、カウンセリング室が3つ、あとは検査の部屋があったかな、と記憶しています。

 

受付を済ませて2時間ほど待ちました。

名前を呼ばれて診察室に入ると女医さんとカルテに記載する方がいました。

簡単に挨拶を済ませて、自分の「居眠りについて」と「現状を打破するにはどうしたらいいか」を相談しjました。

すると女医さんは自分の生活状態、家族構成を聞いて

産業医には相談しましたか?」

と聞いてきました。

 

自分は産業医について全くの無知でした。文字は浮かびましたが「なぜ婦人科の話をするんだろう」と疑問に持ちました。

そもそもそんな存在がいることも知りませんでした。

知らないって怖いですよね、怒られそうで。

女医さんのお話に自分は終始、構えてた気がします。

 

産業医の存在も会社からの書類には記載されていませんでしたので自分はアホな脳みそを晒していました。

産業医は存在すらも知らないことをお話しました。

「それは本当ですか!?大変ですよ!」と女医さんは驚いた顔で自分に言いました。

(産業医とは労働安全衛生法などで定められている、50人以上の会社に最低でも1人はいないとならないお医者様。※また、自分も完璧に理解をしているわけではないため更に知りたい方はご自身でお調べください。)

その時はなぜかはわかっていませんでしたから先生の表情にこちらが驚きました。

そして女医さんは自分の会社の名前を聞いてスマホをいじり始めました。

「うわ…こんなに口コミが書いてある企業初めて見ました」

と引いた顔をしていました。

もちろん自分が就活する際には口コミを見たり企業研究はしました。

自分の時間を確保できて、多くの人がこなせるなら自分でもできるのではと思い志望していました。(きっと、「つもり」だけでしてなかったんでしょうね…)

 

女医さんからは、今すぐに退職をして休むようにと、一つの案として出されました。

ですが自分は退職をしないように相談をしに来たのです。困ります。

バイト経験も少なく、社会に無知な自分は「退職」という二文字の提案に目の前が真っ黒になりました。

 

「困ります。」と言った自分に女医さんは第2案として「休職」を提案していただきました。自分の会社の産業医がいるかどうかも知らない子供には「休職」という制度にも頭の中でたくさんのクエスチョンマークが浮かんでいました。

クエスチョンマークが増え続ける中、診察は終わり次回の予約をしてクリニックを後にしました。

 

その後は会社に電話をしてその日にクリニックに行き、女医さんに提案して頂いた休職のお話をしました。

電話口に出た上司は母のこともあるから、と了承してくれて後で本社に改めて電話をするように言われました。

 

怖くて怖くて、何が怖いのかはわかりませんでしたが、自分は泣いてました。

今思えば満足に働くこともできない時分の情けなさに絶望し、休職の選択を人に話すことが恥ずかしかったのかな、思います。

 

そして、自分は新卒という貴重な肩書を持った社会人を僅か半年でリタイアしてしまいました。